山形市の蔵王などで見られる冬の風物詩「樹氷」は、誤訳に勘違いが加わった呼び方だった―。山形大の柳沢文孝教授(環境化学)は16日、明治期に旧内務省地理局が英語から翻訳する際に別の単語と取り違えていたことが文献から確認できたと発表した。さらに、分類を勘違いして「樹氷」と呼ばれるようになったという。
柳沢教授によると、樹枝に付着した雪や氷のうち「表面が粗く銀色の物」を「樹氷」、「表面が滑らかで透明な物」を「凝霜(現在は雨氷)」と訳すべきだったが、二つの言葉の意味がそれぞれ逆に訳された。
蔵王の「樹氷」はどちらの分類にも入らないが、大正期以降「樹氷」とされた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース