広末登さん(52) 非行の経験を生かして暴力団組員を研究・取材する作家
なぜ暴力団に入り、なぜ辞めるのか。約20年間で延べ200人近い当事者から半生を聞き取った。組事務所を訪ね、店で酒を酌み交わしながら取材する。
「ヤクザと介護」「だからヤクザを辞められない」などの本や論文を執筆し、保護司として就労支援もする。
福岡市出身。義務教育を毛嫌いする父親の方針で、小学校にもろくに通わせてもらえず、家では殴られながらのスパルタ教育が続いた。
中学に入ると、不良グループに目をつけられ、けんかやたばこに明け暮れた。「なめられたら終わり」だと思っていた。
転機は、中学3年の夏。バイ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル