29日から群馬県が撤去する方針の、県立公園「群馬の森」(高崎市)にある朝鮮人追悼碑。今年4月に建立から20周年を迎えるはずだった。「日本で亡くなった朝鮮の人たちがいたという歴史を思い起こせるようにつくった」。碑の設計者であり、建築士の中山敏雄さん(82)は碑がなくなることを惜しむ。
碑には石碑と金色の塔の二つの建造物がある。塔は合掌の形をイメージしてデザインし、中央に隙間を作った。外側から石碑に向かってのぞき込めば、朝鮮半島の方向を向くことになる。石碑には平和の象徴であるハトをあしらった。
高崎市で生まれ育ち、現在も市内で暮らす中山さん。父は第2次世界大戦のインパール作戦で命を落とした。母のおなかの中にいた頃に出征したため、顔を見たことがないという。
平和への強い思いはその生い…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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