原付きバイクと同じ扱いだった電動キックボードのルールが今月1日から緩和され、16歳以上が免許なしで運転できるようになった。身近な乗り物になる一方で、乗用車などのドライバー側にとっても思わぬ事故につながりかねず、警察は注意を呼びかける。
神戸市交通局の西神営業所(神戸市西区)で7日、県警が開いたバス運転士向けの講習会。運転士らが、バスの左側に置いた電動キックボードの見え方を運転席からミラーで確認した。
バスの運転席の斜め後方に置かれると、サイドミラーから電動キックボードの姿が消えた。
「死角に入っとるな」「真横につけられると見えへん」
困った表情を浮かべる運転士たち。サイドミラーの上部に付けられたサイドアンダーミラーでは姿が確認できた。
市営バスの運転士塩岡謙二さん(53)は「見え方は自転車と同じような感じだけど、電動なので動き方が読めないし、恐怖や」と不安を口にし、「死角にいて左折時に巻き込まないよう気をつけて運転したい」。
電動キックボードは、充電したバッテリーでモーターを駆動させて走行し、板の上に立って乗車する。
制限速度は20キロ。ナンバープレートやウィンカー、最高速度で点灯する緑色のランプが必要で、運転者は自賠責保険への加入が義務づけられる。
道路交通法の一部が改正され、運転免許が不要になり、ヘルメットが義務から努力義務へと変わった。
試乗会で響いた「きゃあ」
車道左側や自転車道の走行が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル