「残念だけど負けました」奪われた憩い、コロナ禍を伝える貼り紙たち

 2年以上続くコロナ禍。街のあちこちで目についたのが、感染対策などを呼びかける貼り紙や掲示だ。その言葉を読むと、未曽有の災禍を過ごした日々が浮かび上がってくる。

 「マスクで散髪できます!!」

 東京・銀座にある理容室「Hair Trip」は、2年ほど前からイラスト入りで貼り紙を出し続けている。安心して来店してもらえるようにと、オーナーの横田元さん(48)の妻が書いた。この貼り紙を見て「ここなら大丈夫」と、常連になったお客さんもいるという。

 場所柄、オフィス街に通勤する客が多かったが、仕事終わりに来る客は減り、コロナ禍以前のように客足は戻っていない。一方でテレワークが増えたこともあり、埼玉・浦和にある系列店はお客さんが増えた。

 マスクを外してカットをするお客さんもいるが、気にするお客さんもいる。横田さんは「世の中のみんながみんなマスクを外すようになったら貼り紙はとっちゃおうかな」と話す。

 「コロナ禍に 走る白衣に 金メダル」

 緊急事態宣言下での東京五輪

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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