「残業続く先生にカップ麺を」 業者の差し入れは、利益供与なのか

 公立中学校の教職員が、取引業者からの差し入れのカップ麺を受け取ることは公務員としての倫理要綱に抵触するのか――。愛知県岡崎市でこんな問題が浮上している。市立中学校が昨年12月、授業で使うテキストを購入している教材販売会社から、カップラーメンなどの食品を受け取っていたことがわかった。市教育委員会は経緯を調べている。

 段ボール箱に入ったカップ麺を学校に配ったという市内の教材販売会社の社長が取材に応じた。

 年末のあいさつで、取引がある中学校を訪ねた際、段ボール箱に入ったカップ麺(1箱約千円)を2箱ずつ、約10校に配ったという。一部の学校からは受け取りを断られた。

 取引で関係が深い中学校に対し10年以上前から慣習的に配ってきたという。

「入試のシーズンを前に、残業が続く先生たちをねぎらいたかった。学校を訪れるたびにコーヒーを出して応対してもらうことに、お返ししたいという思いもあった」と社長は話す。

 配るカップ麺は、ドラッグス…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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