名古屋出入国在留管理局で昨年3月に亡くなったウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族が国に損害賠償を求めた裁判が8日、名古屋地裁で始まった。法廷では、妹のワヨミさん(29)とポールニマさん(27)が法廷に立ち、「なぜ姉が死んだのか、見殺しにされたのか、その理由を明らかにして欲しい」と通訳を介して訴えた。
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ワヨミさんの意見陳述は次の通り。
私の名前はラトナヤケ・リヤナゲ・ワヨミ・ニサンサラ・ラトナヤケです。ウィシュマ・サンダマリのすぐ下の妹です。姉と母と亡き父のために私は先月、再び日本に戻ってきました。
昨年、姉が日本で亡くなったと知らされたときには、信じられなかった。母も妹のポールニマも、これは何かの間違いだろうと言いました。若く健康な姉が簡単に亡くなるはずがないと私たちは思ったのです。
私はとても悩みましたが仕事を辞めて、昨年の5月にポールニマと日本にやってきました。どうしても、姉の遺体を確認しなければならないと思ったからです。
姉の遺体と対面したときの気…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル