大分県別府市で昨年6月に起きた死亡ひき逃げ事件で、警察庁が重要指名手配した八田與一(はったよいち)容疑者(27)に対し、遺族らが21日、容疑を道路交通法違反(ひき逃げ)から殺人および殺人未遂に切り替え捜査するよう求める告訴状と、賛同する約5万2千人超の署名を大分県警に提出した。
代理人弁護士は、①ブレーキ痕もなく避けようとしておらず大幅な速度超過があったとみられる②事故の数分前に容疑者と亡くなった大学生の間でトラブルがあった――などが殺意の動機になりうると指摘。ひき逃げは7年で公訴時効になるため、時効のない殺人容疑で捜査するよう告訴し、受理されたと明かした。県警側は「殺人罪を排除して考えているわけでなく、頑張りたい」と話したという。
亡くなった大学生の父親は「1年3カ月経ってやっと告訴状を提出し、スタート地点に立った感覚」と話し、「容疑者の逮捕がない限りは気持ちが落ち着かない」と心情を吐露した。また八田容疑者に対して、「逃げ得するのではなく、罪を認めて出頭してほしい」と訴えた。
「大分県別府市大学生死亡ひき…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル