高校、プロと野球のスター街道を歩んできた大打者の栄光は、一気に崩れ去った。
2016年2月に覚醒剤取締法違反で逮捕された元プロ野球選手の清原和博さん(51)。逮捕から3年、薬物依存から抜け出す闘いを続けている清原さんがこのほど、その胸の内をインタビューで明かした。
「逮捕は、僕の人生のターニングポイントでした。本当に180度変わった」。スーツのジャケットを脱ぎ、記者の目をまっすぐに見つめて、とつとつと語り始めた。薬物を使い始めた動機や、断ちたくてもやめられなかった葛藤。治療において、自らを「薬物依存者」と受け入れなければならなかった苦しみなどを、包み隠さず吐露した。
両親への思いも語った。
誰よりも清原ファンだった母は、清原さんが判決後に初めて公の場に姿を見せた今年3月の厚生労働省主催の依存症啓発イベントの前日に亡くなった。
逮捕のことを思うと、後悔の念にかられる。「親不孝なことをしてしまった」。「(薬物のことを話す)イベントに出るのは勇気がいることだった。でも、母親が背中を押してくれた。父親も『復活を見届けるまでは死なれへん』と。サポートしてくれている人たちを裏切ることはできない」
罪を償い、もう一度、人生に花を咲かせたいという。「薬を使い続けていたら破滅的な人生だったと思う。(逮捕されて)新たな人生のスタートが切れた」
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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