千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が昨年1月に虐待死したとされる事件で、傷害致死など六つの罪に問われた父親の勇一郎被告(42)の裁判員裁判の判決が19日、千葉地裁で言い渡される。検察側は懲役18年を求刑。日常的な虐待の有無や死に至る経緯が争点となっている。
検察側の主張によると、被告は自宅マンションで昨年1月22~24日、妻に指示して心愛さんに食事を与えず、長時間立たせ続けた。十分な睡眠をとらせず、冷水を繰り返し浴びせるなど暴行し、飢えと強いストレス状態にして、ショックもしくは致死性不整脈、溺水(できすい)で死亡させたとされる。
証人尋問で妻は「毎日のように虐待しているのを見た」と発言。解剖医は、遺体の全身に数十カ所のあざがあり、時間が経過しているものもあったと証言した。
被告側は「指示して食事を与えなかったことは一度もない」と反論した。背中に座って両足をつかみ体を反らせる暴行については「片付けを嫌がって暴れ出したため、床に押さえつけた」と説明。冷水は「落ち着かせるためで、かけたのは長くて3秒くらいを2、3回」と主張している。
心愛さんが小学校のアンケートで父の暴力を訴えた2017年11月の暴行罪については否認。ほかの罪についても行為の多くを否定し、「日常的な虐待はしていない」と訴えている。
公判では被告が撮影した動画の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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