大阪都構想の制度案を議論する法定協議会が21日、再開された。2度目の住民投票が確実視される中、公明・自民は議論にどう臨んだのだろうか。
笑顔を見せるなど、穏やかな表情で会場に集まった出席者たち。この日、大阪ダブル選後初めてとなる法定協議会が開かれ、新たなメンバーでスタートを切った。
会議の冒頭、維新の今井豊会長からこんな言葉が…。
法定協・今井豊会長「協定書作成に向けた実質的な協議は次回からとして、協議に先立ち、各会派から基本スタンスを表明していただければと思います」
その訳はこれまでのドロ沼の戦いにあった。
都構想の制度を話し合う法定協議会は、これまで維新と自民・公明の対立の場となってきた。都構想について話し合うどころか、回を重ねるごとに大荒れの状況に…。そして、決裂を迎えたのが今年3月。維新から示された住民投票までの日程案に、公明が猛反発。大阪ダブル選に突入した。
しかし、大阪ダブル選とその後の選挙で維新は大勝し、公明と自民に変化が…。
公明党大阪府本部・佐藤茂樹代表「住民のみなさんに最後ご判断に資するよい協定書を、維新の会のみなさんとしっかりと作り上げてまいります」
公明が一転、都構想に賛成。
一方、自民は住民投票賛成を発表した府連会長に市議団などが猛反発する内紛状態に。結局、議論には応じ「住民投票で都構想に決着をつける」という方針でまとまった。
こうして迎えたこの日の法定協議会。あの争い合っていた場が一変した。
公明党大阪市議団・西埼照明幹事長「特別区制度について賛成の立場に立ちながら、前向き建設的な議論を通じて、住民サービスの維持や特別区の財政の安定といった特別区設置にともなう様々な懸念を払しょくしていく必要があると思います」
自民党大阪市議団・川嶋広稔市議「最後には住民投票で決着するために、法定協議会において是々非々で真摯な議論に努めるとともに、市民に理解していただくために積極的な情報発信にも努めてまいります」
公明は都構想に賛成、自民は賛否には触れないものの議論には応じていくという方針を改めて表明した。
最後に各党に示されたのは、来年秋ごろの住民投票を想定したスケジュール案。スケジュールありきに、あれだけ反発していた公明もこの日は書類に目を落としたまま。何らもめることなく、終了した。
大阪維新の会・松井一郎代表は「民意というのは大きいなと思いました。公明党が賛成の立場で参加するということで、前向きな具体的な制度の中身の話ができると確信しました」
再び始まった法定協議会。2度目の住民投票に向けて、実りのある議論は行われるだろうか。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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