城真弓、古畑航希、板倉大地
福岡県中間市の私立の認可保育園「双葉保育園」で、倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)が送迎バスに閉じ込められて死亡した事故で、園長が登園した園児たちをバスから降ろした際、「他の子に気をとられた」と市に説明していることがわかった。園長は普段職員に降車後の忘れ物確認を指示していたが、今回その手順を守らなかったため冬生ちゃんに気づけなかったという。市と県は特別監査をする方針。
県警によると、冬生ちゃんは7月29日、登園の際に乗った送迎バスに取り残され、熱中症で死亡した。バスは園長の40代女性が運転し、園児7人が乗車。午前8時半ごろ園に到着し、別の職員が出迎えて園児たちをバスから降ろした。しかし、2人は車内を確認する手順を守らなかったという。市によると、園長は、当時別の女児が泣いていたため「泣いている子をなだめるのに気をとられていた」と話したという。
また、担任は冬生ちゃんが登園していないことに気づいたが、休みだと思い込み、保護者からの欠席連絡を受けることになっている園長との間で確認をしなかったとみられる。
園には23人の保育士 バスに職員が添乗しないこと多かった
園には23人の保育士がおり…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:318文字/全文:819文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル