岩手県大船渡市小石浜でホタテの養殖漁師をする佐々木淳さん(53)は、東日本大震災発生時、沖に設置された養殖棚で作業をしていた。
当日は午前8時ごろ小石浜漁港を出港。貝につくホヤなどの雑物を手で取る作業をしていったん帰宅。昼食をとった後、午後1時に再度出航した。雪が舞い、とても寒い日だった。気温は零下だったと記憶している。小石浜漁港からは佐々木さんの船を含めて4隻が出航していた。海はうねりもほとんどなく穏やかだった。手をかけて育てたホタテの生育状況が良く、夏の出荷に向けて期待を膨らませていた。わくわくした気持ちが抑えられなかった。仕事は順調に進んでいた。
地震が起きた午後2時46分…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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