埼玉県幸手市の自営業の女性(67)が「消費増税の関係で還付金が受け取れる」などとうその電話を受け、約150万円をだまし取られた。埼玉県警幸手署が8日、発表した。県警によると、今月の消費増税に便乗した詐欺被害が確認されたのは初めてという。同様の電話は複数確認されており、県警が注意を呼びかけている。
幸手署によると、7日午後1時5分ごろ、女性宅に市役所や金融機関職員を名乗る男らから「消費税が増額した関係で差額分のお金が戻る。手続きは今日まで」などと電話があった。女性は同日、指示に従い市内のスーパーのATMから約150万円を振り込んだ。直後に不審に思った女性が自ら110番通報し、詐欺とわかった。
県警特殊詐欺対策室によると、幸手市のほかに増税を話題にして金をだまし取ろうとする「予兆電話」は9月23日以降、8日までに富士見市、春日部市、桶川市で1件ずつ確認されている。同室の担当者は「現実味をもたせるために時事的な話題を利用しているだけで、役所が還付金などでATMを操作させることはない。電話を受けても一人で判断せず、警察や周囲に相談してほしい」と話している。(山口啓太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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