東京・渋谷で生ごみから肥料をつくり農作物を栽培、スイーツや化粧品などを開発する取り組みが進んでいる。東急と高校生や会社員らで組織する「渋谷肥料」が共同でプロジェクトを立ち上げた。東京都の支援を受け、12月にはサツマイモのスイーツを試験販売する予定だ。 プロジェクトは、ハロウィーンで放置されたごみの解決策を話し合ったことがきっかけで誕生した。10~30代の5人が東急と連携。店舗などから出る生ごみを肥料にし、「渋谷肥料」ブランドとして活用し、渋谷を「消費の終点」から「新しい循環の出発点」にする取り組み。 先端技術を生かした町づくりを促進する東京都の2020年度のイノベーション・エコシステム形成促進支援事業の渋谷地区の共同プロジェクトに応募し採択された。都からは共同プロジェクトの運営や海外への情報発信などでの人的支援、事業への経済的支援を受ける見通し。 プロジェクトでは、すでに渋谷の商業施設から出た生ごみを肥料にし、茨城県のサツマイモ農家が活用している。サツマイモを使ったスイーツを試験販売する予定だ。来年2月ごろには、都市農園で栽培したハーブが原料の化粧品や、肥料を使った植物栽培キットの試験販売も計画する。 「渋谷肥料」のリーダー・坪沼敬広さん(34)は「都市と地方を肥料でつなぐ他、都市での地産地消を進めたい」と強調。軌道に乗れば「渋谷モデル」として、他地域での活用も視野に入れる。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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