人気漫画を無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、福岡県警は10日、漫画「ワンピース」を誰でも見られるようにしたとして、指名手配中だった住居不定、無職安達亙容疑者(37)を、同法違反(公衆送信権の侵害など)の疑いで逮捕し、発表した。「弁護人と相談する。今は話したくない」と供述しているという。
県警によると、安達容疑者は2017年5月29日ごろ、漫画村の運営者とされる星野路実(ろみ)容疑者(27)=フィリピンで拘束中=らと共謀し、漫画「ワンピース866話」の画像ファイルを漫画村のサーバーに保存。誰でもダウンロードして見られるようにし集英社の出版権を侵害した疑い。
今月上旬、本人とみられる人物から捜査本部がある県警中央署に「出頭したい」と連絡が入っていた。フィリピンから台湾を経由し、10日夜に福岡空港に着いたところを逮捕。県警は、安達容疑者がすでに著作権法違反の罪で起訴された男女2人に指示を出していたとみている。
県警は、星野容疑者も強制送還され次第、同法違反容疑で逮捕する方針。(島崎周)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル