「火つけとうとき離れたらあかんよ」書道作品貼った消防車、街を走る

 真っ赤な消防車に白と黒の書道作品を貼ったら映えるだろうな――。高校生のそんな思いが実現した。兵庫県姫路市の飾磨消防署管内をいま、防火を呼びかける書道作品を貼り付けた緊急車両が走っている。

 消防車の側面にマグネットで付けられた白いシートが1枚。

 「私らとの約束 住警器 絶対つけてや」

 墨書が鮮やかだ。

 きっかけは今年6月に同署の森下真資・消防司令補(37)が同市立飾磨高校で開いた防火教室だった。全校生徒を前に体育館で消防士の立場から防火対策の大切さを説いた森下さん。強調したのが住警器(住宅用火災警報器)の設置だった。防火教室では、「みなさんから『住警器つけてや』とお願いしてほしい」と呼びかけた。

 防火教室で森下さんの話を聞いた書道部の森本恵さん(3年)と島津友香さん(同)は、「なにかできることがないかな」と話し合った。思いついたのが「消防車の赤い車体を背景に書道があったら、絶対映える」(森本さん)というアイデアだった。

 夏休みの間、2人で書く言葉を考えた。内容がすっと頭に入るように話し言葉を意識した。

 「お宅んとこ たこ足配線 …

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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