茨城県境町の住宅で2019年9月、会社員の小林光則さん(当時48)とパート従業員の妻美和さん(同50)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件で、茨城県警は7日、埼玉県三郷市の無職岡庭由征容疑者(26)を小林さん夫妻に対する殺人容疑で逮捕した。
岡庭容疑者は16歳だった11年、三郷市と千葉県松戸市で14歳と8歳の少女を刃物で切りつけたとして、殺人未遂容疑で逮捕され、その後起訴された。
さいたま地裁での裁判員裁判では「今のままでは、また(同様の事件を)やっちゃうと思う」などと話す一方で、こうした状態を「変えたい」とも述べ、専門家の指導を受けることを希望した。地裁は「医療少年院での治療を施すことが再犯防止に有効だ」として家裁移送を決定。さいたま家裁は13年、18歳だった岡庭容疑者を医療少年院に送致する決定をした。
決定要旨によると、家裁は「治療教育的働きかけには相当の長期間を要する」と判断。5年間程度の処遇を勧告した上で、「23歳でなお精神に著しい問題がある場合、26歳を超えない期間で医療少年院への収容を継続することが検討されるべきだ」とした。
今回の事件当時、岡庭容疑者は24歳。捜査関係者によると、茨城県警が過去に同種の事件に関与した人物を調べるなかで浮上した。
茨城県警から連絡を受けた埼玉県警が調べたところ、岡庭容疑者がインターネットで刃物を購入していたことなどが判明。埼玉県警は昨年11月、殺人予備容疑で岡庭容疑者宅を家宅捜索した。
捜査関係者によると、自宅にあった刃物はサバイバルナイフをはじめ20本近く。硫黄やアルコール類など消防法上の危険物も複数あり、フラスコなどの実験器具も押収された。埼玉県警は硫黄約44キロを自宅に貯蔵したとして、岡庭容疑者を三郷市火災予防条例違反容疑で逮捕。さいたま地検は12月に消防法違反罪で起訴した。
埼玉県警の当時の調べに対し…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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