「点検強盗」高齢者狙う 首都圏で深刻、縛られる被害も

 ガス設備の点検などを装って住宅に押し入り、金品を奪う強盗(未遂含む)の被害が首都圏で深刻だ。東京、神奈川、千葉の3都県で8月以降、少なくとも計12件あった。被害者の多くはお年寄りで、口や手足を粘着テープで縛られる手口が目立つ。暴行を受けて骨折などの大けがを負った人もいた。警察や東京ガスが注意を呼びかけている。

 被害は東京が7件で、神奈川が4件、千葉が1件。

 主な手口はこうだ。ガス会社や電気会社、消防の関係者を名乗る複数の男が「設備の点検に来ました」と言って訪問。室内に入り、被害者の口や手足を粘着テープで縛って現金やキャッシュカードを奪う。事件前に家族構成や資産の管理状況を探ろうとする「アポ電(アポイントメント電話)」を受けた被害者もいた。

断られると窓から侵入、緊縛も

 一方、東京都町田市では9月中旬、自治体職員をかたる手口もあった。2人組の男が住宅のインターホン越しに、女性(当時81)に「新型コロナウイルスのアンケートに協力してほしい」と要請。断られると無施錠の窓から侵入し、緊縛したり、暴行を加えたりした上で金品を奪った。

 被害者の心身へのダメージは大…

【10/13まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment