「無理しなくていい」と患者支えた 火災で不明の院長、信頼厚く

 大阪市北区で起きた放火殺人事件で、火元とされる心療内科の医院「西梅田こころとからだのクリニック」が入る雑居ビル4階の窓は、一部が焼け落ち、黒く焦げた痕が広がっていた。事件当時に院内にいたとみられる院長の西沢弘太郎さん(49)とは、1日経った18日も連絡が取れていない。

 「多くの働く人にとって、この場所は希望だったはず」

 18日午前11時。現場となった雑居ビル前の路上で、3年前からうつ病などの治療を西沢さんから受けていたという大阪市の自営業の男性(39)が、手を合わせた。

 最後に会ったのは、事件4日前。「新型コロナの影響で、仕事の収入が厳しい」と不安を打ち明けた。

 白衣姿の西沢さんは、さえぎ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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