難民申請中でも外国人を母国に送り返せるようにする入管難民法の改正案が閣議決定されたことを受け、難民や外国人労働者を支援する複数の団体が8日、国会議事堂前で抗議をした。学生たちが中心となり、国会や衆議院会館にメガホンを向け、廃案を求めた。
参加者らは、「帰らないんじゃなくて、帰れないんです」などと書かれたプラカードを手に、「帰れない人を無理やり帰すな!」「入管法改悪反対!」などとシュプレヒコールをあげた。
参加した難民申請中の南アジアの男性は、牛久などの収容施設に2年間収容されていたという。「病気になっても薬を与えられず、動物のように扱われた」と声を上げた。大学1年の女性はマイクを手に「平和だと思っていた日本で、こんな人権侵害があると知り悲しい。みっともない」と語り、入管法改正案の廃案を訴えた。(平山亜理)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル