崩れ落ちた大天守の瓦や石垣、重機や足場に囲まれて修復が進む天守閣など、2016年の熊本地震で被災した熊本城を撮影した写真集「K.J.2016▼2019 KUMAMOTO-JO」(玄光社)がこのほど刊行された。「復興のシンボル」として熊本県民の心を支え続ける城の姿がとらえられている。
撮影したのは東京都の写真家、馬場道浩(みちはる)さん(60)。地震前から熊本市の観光PRパンフレットの制作などで同市を度々訪れ、熊本城も撮影していた。
16年4月14日。東京の自宅にいた馬場さんは、ニュースで熊本地震の発生を知った。熊本城の天守閣の瓦が土煙をあげて崩れ落ちる映像に言葉を失った。
熊本城の復旧に向けた動きが始まったことを知り、「いまの熊本城の姿を記録しなくては」と、16年6月から撮影を始めた。熊本城を管理する熊本市にかけあい、立ち入り規制がかかる熊本城の復旧現場に足を運んだ。3年余りで撮りためた写真は約3千枚。その中から写真集用に70枚を選んだ。
写真には、コピーライターの赤…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル