「焼き畑」しか出せない色求めて 福井の伝統農法、酷暑に「火入れ」

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編集委員・永井靖二

【動画】福井の伝統農法「焼き畑」。酷暑のなか、山の斜面に「火入れ」をした=永井靖二撮影

 伝統農法の「焼き畑」が今も残る福井市味見河内町に、「火入れ」の季節が訪れた。地元と交流しながら焼き畑の体験会を続けている「福井焼き畑の会」のメンバーは6日、今年の「畑」にする斜面を焼いた。

 2週間前に草刈りをした斜面は、この数日の少雨でよく乾燥していた。肥料となる灰を増やすため、枯れ草の上にさらに杉の枯れ枝を敷き詰めて斜面の上端から着火すると、例年よりもずっと強い火勢が得られた。

 この日、福井市は37・9度を記録。メンバーから、「あつーっ」と悲鳴に近い叫びがしきりにあがった。作業は午前中だけだったが、炎天下と火入れの熱で汗だくとなり、記者は用意したスポーツドリンク3リットルを飲み尽くした。

 延焼による山火事を防ぐため…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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