佐藤美千代 樫村伸哉
中学2年から高校2年まで実父に性暴力を受けたと訴える女性が12日、富山市内で記者会見した。「絶望しながら生きる道を探した」と過去を振り返り、自身が実名で語ることで、表面化しにくい家庭内での性暴力の実態を伝え、同じ被害に苦しむ人の助けになりたいと語った。
富山県出身で、東京都在住の福山里帆さん(24)。現在50代の父の寝室で、母の外出中に、繰り返し性交を強要されたと訴えている。
会見に同席した代理人の藤原航弁護士によると、性交の強要は中2の夏に始まった。母は月1回程度、友人と外出していたという。
福山さんによると、父からは日常的に「言うことを聞かないと食事を与えない」「進学させない」などと言われていた。学校を休むと教科書で殴られる、髪を引っ張られるなどの仕打ちも受けていたと語った。
最初に被害に遭った頃の心境について、「何も感じられなかった。苦しい、悲しい、どうしたらいいかわからない。それ以上感じると自分が壊れてしまう。不安より絶望」だったと語った。
誰かに助けてほしいと思いながら、伝えても信じてもらえないのではないか、親族が悲しむのではないかと悩み、誰にも言えなかったという。どこへ相談すればいいのかも見当がつかなかった。
父がいる家で安心して眠れず、昼間に保健室のベッドで眠った。勉強が手につかず、成績は目に見えて悪化したという。無気力になったり、感情がコントロールできず暴れたりすることもあった。
朝食時、父と同じテーブルを…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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