「父の置き手紙」がつないだ縁 高校退学した教師の娘、20歳の決意

 福岡県在住のうかろーさん(20)は、早稲田大学法学部を目指して2浪中だ。

 幼い頃はやりたいことも特になく、高校まで地元の学校に通っていた。

 将来のことを考えても、幸せになっている自分が想像できない。

 「環境を変えれば違ってくるかも」と思い、都内の大学を目指すことにした。

 通っていた高校の指定校推薦枠は、九州の大学ばかり。

 一般入試で東京の大学に挑むには、とにかく勉強の時間を確保する必要がある。

 自分の場合、学校よりも自宅で勉強するのが一番合っている。

 そう思ったので、高校3年の時に退学し、その年の冬に高校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した。

 辞めたことについて、今でも後悔は一切ない。

 高校を辞めると親に伝えた時、母からは「普通の高校生として卒業して」と言われた。

 当時、現役の小学校教師だった父は、特に反対しなかった。

 娘の我が強いことをよく知っていて、諦めていたのだろう。

 周囲には「『普通とは何だろう』と考えるようになった」と話していたそうだ。

家出後、毎朝のように手紙が

 中学3年の時、1日だけの家出を何度かしたことがある。

 年頃だったからなのか、親のことを口うるさく感じて、友達の家に泊めてもらった。

 家に戻ってからの数カ月間、父が出勤前に毎朝のように手紙を書き置くようになった。

 「今日は雨の一日になりそう…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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