福岡県田川市の自宅で1歳4カ月の三男にエアソフトガンを撃ってけがをさせ、低栄養状態のまま放置して死なせたとして傷害と保護責任者遺棄致死の罪に問われた父親の常慶(じょうけい)雅則被告(27)に対し、福岡地裁は9日、求刑通り懲役16年の実刑判決を言い渡した。
公判では、常慶被告は「お話ししません」と黙秘し、弁護側は無罪を主張。証人として出廷した妻の藍受刑者(27)=保護責任者遺棄致死罪で懲役8年が確定=も「覚えていない」と詳細を語らなかった。
冨田敦史裁判長は、複雑なエアガンの操作は、家族の中で常慶被告にしかできなかったとして、被告による虐待を認定。「全身の骨折やエアガンによる傷を負った三男が要保護状態であることも、同居する親であれば認識できた。被害者の人格や尊厳を無視した極めて残酷な犯行だ。動機は判然としないが、愛情の希薄さにとどまらない、被害者への悪感情が見て取れる」と批判した。
判決によると、常慶被告は藍…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル