「大臣室で現金授受なんてあるわけがない。そんなの昭和の事件でしょ」「でもなぜ、鶏卵なのか」
汚職事件の舞台とされた農林水産省。昨年12月に疑惑が報じられた当初は半信半疑の声が大半だった。生々しい政界工作の主役が、「影が薄い」とみられていた鶏卵業界だったことも驚きをもって受け止められた。
鶏卵は今も昔も食卓に欠かせない国民食だ。年間264万トンが生産され、国民1人あたりでは年間約340個消費される。価格水準は高度成長期以降に様々な物が値上がりする中でも大きく変動せず、「物価の優等生」と呼ばれてきた。
ただ、業界内では「適正価格とはいえない」との不満が長年くすぶっていた。
熾烈な競争の末、業者間に分断
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「牛や豚が手厚い経営安定制度…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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