57年前の1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審の第2回公判が10日、静岡地裁(国井恒志裁判長)であった。弁護側が、初公判での検察側の有罪主張に反論する形で、「袴田さんではなく、外部の複数犯による犯行だ」と訴えた。
検察側は10月にあった初公判で、「被害者宅近くのみそ工場2階の従業員寮に住んでいた被告(袴田さん)が、金品目的で被害者宅に侵入し、4人を殺害、放火した」と主張した。
根拠としては、被害者宅から従業員用の雨がっぱが見つかった▽ポケットに凶器とされた「くり小刀」のさやがあった▽工場の油が約5・65リットルなくなっていた、などと指摘し、「犯人はみそ工場関係者と強く推認され、被告は犯人の行動をとれた」と述べていた。
弁護側はこの日、雨がっぱやくり小刀の実物を法廷で示して反論した。
弁護側「凶器は違う可能性も」
雨がっぱについては「雨が降…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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