「独身」で「女性」 そんな自信のない自分の「とまり木」を

フリーテレビディレクター 中村有里さん

 「しばらく京都に気功をしに行ってみませんか?」と知人にメールで提案されたのは2021年2月下旬のこと。その頃の私はSNSで今にも死にそうなネガティブツイートを重ねていて、心配して連絡をくれたようだった。

 私は当時、乳がん再発から7年目。標準治療はせず、代替療法のみで対処していたが20年5月、診察だけしてもらっていた乳腺外科医に「あと半年で体が弱り始める」と告げられ、フルタイムで働く番組制作の仕事を辞めた。

 そして静養もかねて、自分の「新しい生き方」を見つけるための旅に出た。末期がんが寛解した人たちの本に、人生を見直す必要性が説かれていたからだ。

 20年秋、能登の宿でお世話…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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