将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が25日、第79期将棋名人戦・B級2組順位戦の1回戦で佐々木勇気七段(25)に勝った。2年連続の昇級に向けて、好スタートを切った。
両者は3年前に初めて対戦し、デビュー戦から無傷の29連勝中だった藤井七段に佐々木七段が初黒星をつけた。今期B級2組には25人が所属し、それぞれ10戦して成績上位3人がB級1組に昇級できる。
終局後、藤井七段は「玉が薄いまま戦いになっていたので、1局を通して非常に判断が難しい将棋だった。(順位戦については)いいスタートが切れたので、次戦以降も一局一局頑張りたい」。佐々木七段は「中盤から読みにない手を多く指された。新しい感覚を感じた」と話した。
藤井七段の次の対局は、28日の棋聖戦五番勝負第2局。7月1日からは王位戦七番勝負の第1局に挑戦者として臨む。藤井七段は「立て続けに対局があるので、状態を崩さないようにしたいと思います」と話していた。(村上耕司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル