NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」での「あんこ」の存在は、印象的だった。
「小豆の声をきけ」「時計に頼るな」「食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ」「おいしゅうなれ」「おいしゅうなれ」
鍋がコトコト煮立つ火の前で、おまじないが何世代にもわたって唱えられていく。漂う甘い香りと味の記憶に、それぞれの人生が支えられていた。
おばあちゃんのおはぎ、大好きだったあの店のもなか、お祝いで食べたおまんじゅう……。いつも身近にいて、あのときを思い出させてくれるあんこの味。長沢美津子編集委員がそんなあんこの今と、次世代に引き継ごうとする人たちを取材しました。
あんこの現場をいま歩きたい…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル