「生き恥さらしてもいい」 落語家の桂文我さん、命の大切さを訴える

 福岡いのちの電話と朝日新聞厚生文化事業団が主催する「自殺予防公開講座」が20日、福岡市中央区内であった。落語家桂文我さん(63)が命の大切さを訴え、市民やボランティア約170人が聴き入った。

 文我さんは講演で、師匠の桂枝雀さんや桂米朝さん、笑福亭松鶴さんなど多くの噺(はなし)家らの思い出やエピソードを披露した。年齢を重ねてもユーモアを忘れない姿を紹介しつつ、「人は誰でも気がめいることがあるが、周囲の誰かと世間話でもいいから、話をすることが大切。長く生きてきたお年寄りはそれだけ経験を積んでおり、考えが深く、話が面白い」と話した。

 小ばなしを交えた軽妙な語り口に会場は笑いに包まれた。文我さんは「何があっても最後の最後まで生きましょう。私は生き恥をさらしてもいいと思っている。生きていてこそ楽しめる」と笑顔で語りかけた。

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 深い悩みを抱えている人に対し、福岡県内では、福岡いのちの電話(092・741・4343)や北九州いのちの電話(093・653・4343)が、年中無休・24時間態勢で、無料の相談に応じている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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