太田原奈都乃
「性別で教科や仕事に得意・不得意や向き・不向きがある」と4割前後の子が思っている――。東京都のインターネット調査で、そんな結果が出た。教員や保護者でも同様の認識がみられた。こうした「無意識の思い込み」(アンコンシャス・バイアス)による周りの大人の言動が「子どもの性別に関する意識形成に影響している」と都の担当者は分析する。
性別を巡るアンコンシャス・バイアスの実態把握のため、都が昨年9~10月に初めて調査。都内の公立小5、6年生と保護者、教員計9695人から回答を得た。
「性別で教科の得意、不得意があると思う」という質問に、男子の40・2%、女子の35・0%が「そう思う」「どちらかというとそう思う」と答えた。「仕事」に関しては、男子の46・8%、女子の39・8%が同様の答えだった。
大人の側も、「教科」について保護者の30・7%と教員の24・0%が同様の回答をするなどした。
アンコンシャス・バイアスは、過去の経験や見聞きしてきた情報から形成され、意思決定に影響するとされる。(太田原奈都乃)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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