新型コロナウイルスの緊急事態宣言の全国拡大を受け、善光寺(長野市)は5月6日まで一部の参拝を停止する。国宝・本堂の参拝は靴で入れる外陣までで、触れると病気や痛みが治るとされるびんずる尊者像にも「触れないで」と求める紙が貼られた。暗闇の中を歩く「お戒壇巡り」もできなくなる。
他に、拝観が停止となるのは山門、経蔵、日本忠霊殿、善光寺史料館。若麻績(わかおみ)享則寺務総長によると、疫病などでの参拝・拝観の停止は記録にはないという。6年に一度の来年のご開帳の開催可否については「今の状態が早く改善してほしい」と述べるにとどめた。
参拝に訪れた千曲市の内山瑞穂さん(39)は「善光寺は親近感がある県民の心のよりどころなのでびっくりしている。でも、仕方ないかな」と話していた。(遠藤和希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル