厚生労働省は2日、新型コロナウイルス厚生労働省対策本部クラスター対策班が分析した内容に基づき、新型コロナウイルス感染症対策専門会議において検討した結果をまとめた見解を発表した。
まず、この一両日中で明らかになったこととして「症状の軽い人からの感染拡大」を挙げ、この一両日中に北海道などのデータの分析から明らかになってきたことは「症状の軽い人も、気づかないうちに、結果的に感染拡大に重要な役割を果たしてしまっていると考えられる」とした。なかでも若年層は重症化する割合が非常に低く、感染拡大の状況が見えないため、結果として多くの中高年層に感染が及んでいるという。
またこれまでに国内で感染が確認された方のうち重症・軽症にかかわらず約80%の方は、他の人に感染させていないという。その一方、一定条件を満たす場所(ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テントなど)においては、一人の感染者が複数人に感染させた事例が報告されている。
これらの空間で人と人が至近距離で、一定時間以上交わることによって患者集団(クラスター)が発生する可能性があり、そして患者集団が次の患者数団(クラスター)を生むことが、感染の急速な拡大を招くとした。
ただ、感染が確認された患者の約80%が軽症で、その他の14%が重症、6%が重篤となっているが、重症化した人も約半数は回復していることも加えて説明した。
最後に10代、20代、30代の全国の若者の皆さまへのお願いとして「今回のウイルス感染で重症化リスクは低いが、このウイルスの特徴のせいで本人たちが気が付かないうちに重症化リスクの高い高齢者に感染を広めてしまう可能性がある。なるべく人が集まる風通しが悪い場所を避けていただきたい。そうすることで、多くの人々の重症化を食い止め、命を救うことができる」と述べた。(ANNニュース)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース