「目からウロコ」「トリビア」も 演奏会をさらに楽しく 九響の模索

 九州交響楽団をさらに楽しく、ちょっぴりツウな気分で――。定期演奏会の事前講座「目からウロコ!?のクラシック講座」がリニューアルした。

 2016年にスタート。専門の講師がアクロス福岡(福岡市)の円形ホールで、プログラム解説やうんちく、聴きどころ、とっておきのエピソードを紹介する予習型講座で、8年目のこの春から「目からウロコ!?の九響おんがくアカデミー」と改名し、内容も一新。開催時間はこれまでのお昼から仕事帰りでも足を運べる夕方へ移し、曲目解説に加え、楽団員による生演奏や質問コーナーを設けた。

 3月9日の初回をのぞいた。今月13日公演の目玉、ベートーベンの交響曲第3番「英雄」をテーマに西田紘子・九州大准教授が解説。「際限のない長さは疲れさせると賛否両論。でも、当時はこの難しさがベートーベンのトレードマークでした」。これを画期に交響曲が巨大化した歴史背景を紹介した。

 続いて4人のメンバーがベートーベン弦楽四重奏曲の第1楽章を生演奏。質疑応答も「昔の劇場では今のS席が逆に安かった」とか、当時の演奏会は社交の場で「トランプやおしゃべりも普通だった」といったトリビアな話題で盛り上がった。

 長引くコロナ禍で人数制限や…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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