「目つぶれ足あげろ」 10年前から障害者施設で虐待、往復ビンタも

 東京都府中市の障害者福祉施設の元副理事長が約10年前から、複数の入所者に虐待を繰り返していたことが、施設を運営する社会福祉法人の第三者委員会がまとめた調査報告書で明らかになった。第三者委はまた、「通報や相談を受けていた行政の対応も不十分だった」と指摘していた。

 問題の法人は「清陽会」。市内で障害者施設などを運営する。2017年12月に入所した男性の父親が20年2月、施設側や市に「暴行があった」と調査を依頼し、市が当時の男性副理事長の虐待を認定。第三者委は市の指導で21年に設置された。弁護士など4人が、入所者の家族や職員などに調査を行い、昨年3月に報告書をまとめた。

どうせ家で話せるわけないから大丈夫

 報告書は、元副理事長が13年から複数の入所者に対し、暴行や暴言、恫喝(どうかつ)を加えていたことを認めた。入所者を押し倒して頰を押さえつけ、「どうせ家で話せるわけはないから大丈夫」と発言。「目つぶれ、足あげろ」と言いながら、何度もたたくなどした。平手で往復ビンタをすることもあったという。

 施設の職員に対しても「バカ男」「能無し」とののしるなどハラスメント行為があったことを指摘。職員のタイムカードを改ざんし、残業代を支払わなかったこともあったとした。

■7年4カ月で、市に十数件の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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