「目に見える形で残したい」 生後2カ月の娘と取りつけた祖母の名前

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鈴木春香、宮島昌英

 阪神・淡路大震災の犠牲者らの名を刻んだ神戸市の「慰霊と復興のモニュメント」に17日、新たに6人の銘板が加わった。6434人が亡くなった大災害から来年1月17日で28年。「目に見える形で残してあげたい」。残された人々の胸に、そんな思いが広がる。

 「娘に震災のことを伝えていくのに、ひいおばあちゃんの名前が見えたほうがいいと思いました」

 兵庫県芦屋市の赤阪美智子さん(29)は、生後2カ月の娘を抱いて式典に臨んだ。銘板に刻まれたのは、祖母の竹永邦子さん(当時54)の名だ。

 芦屋市にも祖母の銘板はあるが、木箱に入れて芦屋公園の地下に納められ、直接は見られない。神戸の銘板は追悼行事が開かれる東遊園地(中央区)の一角にあり、日中に訪れることもできる。

 ブレスレットには、7月に亡…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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