住み込みで働いていた牧場(恵庭市)で長年虐待されていたとして、知的障害のある男性3人が牧場の経営者家族と恵庭市に計約9400万円の損害賠償を求めている訴訟の第1回弁論が、28日に札幌地裁で開かれる。それを前に、同市民会館で「障害者虐待事案の真相解明と公正透明な行政を求める恵庭市民集会」が21日、開かれた。市民ら約80人が参加した。
集会では、原告弁護団の中島哲弁護士が訴訟の概要について説明。3人が劣悪な環境で働かされていたことに触れた上で、市が虐待の事実を隠蔽(いんぺい)した疑いがあるとし「違法性が認められる可能性がある」と指摘した。
また、市議会議員の小林卓矢氏らも登壇し、「市民のみなさんにも市政や議会の動向を注視してほしい」などと呼びかけた。
集会に参加した同市の阿部千賀子さん(75)は、「今回の問題のみならず、市民が自覚を持って市のあり方を監視していく必要があると感じた」と話した。(石垣明真)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル