埼玉県東松山市のアパートの一室で住人の介護士、渡辺真澄さん(38)が殺害されているのが見つかった事件で、県警は15日、殺人の疑いで、住所不定、無職の佐々木靖幸容疑者(41)を逮捕した。被害女性とは仕事を通じた知人といい、県警の調べに「恨みがあった」と容疑を認めている。県警は同日、佐々木容疑者を東京都内で確保し、事情を聴いていた。
逮捕容疑は11日夕から13日午前7時20分ごろまでの間、渡辺さん方で、渡辺さんの胸や腹を刃物のような物で刺して殺害したとしている。
県警によると、渡辺さんの胸などには十数カ所の刺し傷があり、一部は内臓まで達していた。司法解剖の結果、死因は失血死で11日夜に死亡したとみられる。県警は遺体の状況などから強い殺意があったとみて調べていた。
渡辺さんは1人暮らし。11日は勤務先の介護施設を夕方に出た。12日に無断欠勤したため、同僚が同日午前10時ごろに自宅を訪れてインターホンを押したが、反応はなかった。同僚が13日午前7時20分ごろに再び訪れ、渡辺さんがユニットバスの出入り口付近で倒れているのを発見。玄関に鍵はかかっておらず、部屋の窓は施錠されていた。
渡辺さんの部屋はワンルームで、5階建ての1階にある。玄関を入ると、右手にユニットバス、左手にキッチンがあり、奥が6畳の洋室。渡辺さんは発見時、シャツのような上着にズボン姿だった。
渡辺さんの父は15日、県警を通じ「信じられない。親としては大事な娘を殺害した犯人を許すことができない。犯人には全て正直に話して罪を償ってほしい」とのコメントを発表した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース