元東京都知事の石原慎太郎氏(89)の死去を受け、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は急きょ記者団の取材に応じ、「経験豊富で非常に懐が深く、尊敬できる政治家だった」と惜しんだ。
2012年に石原氏が率いる太陽の党が日本維新に合流した際、松井氏は幹事長だった。「自民でも民主でもない保守改革政党的なグループが必要だという思いだった」とし、「我々大阪のメンバーは、地方での政治経験しかない未熟な存在だったが(石原氏に)指導していただいた」と振り返った。「本当にタフな人だった。あの世からみんなを叱咤激励(しったげきれい)するだろう」
日本維新の吉村洋文副代表(大阪府知事)は「突然のことで驚いている。『お前、若いんだから頑張れよ』と言っていただいた」としのんだ。石原氏が都知事時代に打ち出した尖閣諸島の購入計画は日中関係の緊張を高めたが、「日本の国益にとって必要なことは、反対があっても前に進めるという強い信念をお持ちだった」と語った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル