津市の片田地区で生産された「片田のウメ」と、市内産のコメを使った「オール津産」の梅酒をつくる試みが、今月から始まった。後継者不足で荒廃した梅林の再生に向け、産地の知名度を上げることを狙うJA津安芸の取り組みだ。ウメ農家は「片田に美しい梅林が戻るきっかけになれば」と期待を込める。
ウメ産地の片田田中町の梅林で今月上旬、生産者の青砥智志さん(51)が、葉を青々と茂らせた木に登って実を収穫していた。3世代にわたって栽培してきた品種は、春に白い花を咲かす「白加賀」で、青梅は梅酒に、熟せば梅干しに使われる。
「和歌山の『南高梅』ほど値はつかないけれど、味は負けない」と青砥さん。しかし、「この土地に合ったウメをいつまでも作り続けたいが……」と言いながら指さした先には、他の農家が放置し、枝葉が伸びてツタや雑草に覆われた梅林が広がっていた。
JA津安芸によると、約20…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment