「障害」という表記に代えて使われる「障碍(しょうがい)」の「碍」の一文字を、常用漢字表に追加するかどうかを検討していた文化審議会国語分科会の国語課題小委員会は26日、「直ちに追加することはしない」との見解をまとめた。追加が必要なほどには、社会で頻繁に使われていないことなどを理由に挙げた。
政府は常用漢字表にもとづき、法律などで原則として「障害」と表記している。障害者団体などからは、否定的な意味がある「害」を含まない「障碍」がふさわしいとの声もあり、兵庫県宝塚市は2019年から法律用語などを除き「障碍」を使っている。
一方、18年に衆院文部科学委員会は「障害者の選択に資する観点」、参院文教科学委員会は「障害者の意向を踏まえて」などの理由から、常用漢字表への追加を検討するよう政府に求めていた。この衆参両院の委員会決議を受け、同小委が議論を重ねてきた。26日の会合でまとめた見解では、「追加を要するような使用頻度の高まりや使用状況の広がりが生じているとは判断できない」とした。
使用頻度などが低くても「社会…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル