生徒の起業家精神を育むことを目的とする私立の高等専門学校「神山まるごと高専」(徳島県神山町神領)について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は31日、設置を認める答申を出した。近く文科相が認可する。数多くの起業家が講師となるユニークな高専が、計画通りに2023年4月に開校することが決まった。
高専によると、1学年は40人で全寮制。国語、英語、社会、数学、保健体育といった科目のほかに、「起業家精神分野」「情報工学分野」「デザイン分野」の専門科目も設ける。知識の詰め込みより実践に力点を置く。学費は企業からの協賛で実質無償化を目指す方針だ。
テクノロジーを学ぶのは大学からでは遅すぎるとの考えの下、町内にサテライトオフィスを置く東京の名刺管理会社「Sansan」社長の寺田親弘氏が構想を練り、町で活動するNPO法人「グリーンバレー」理事の大南信也氏らが賛同して2019年から本格的に準備を進めてきた。
「まるごと高専」の名称は、周囲に豊かな自然が広がり、サテライトオフィス誘致や国内外の芸術家を招く「アーティスト・イン・レジデンス」といった地方創生に取り組んできた神山町全体を教育現場とすることを表したという。
この高専プロジェクトは神山…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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