SNSを通じて子どもが誘拐される事件が相次ぐなか、愛知県警は、中高生らを誘い出そうとするツイッターの投稿を探し、書き込み主に警告する取り組みを始めた。県警によると、全国初の試みという。
対象となるのは宿泊先の提供などを持ちかけ、家出を誘発するような投稿。県警人身安全対策課の警察官が直接返信し、「未成年者誘拐となる可能性がある行為です」などと警告する。取り組みを始めた今月22日から27日までの間に、21件警告したという。
県警によると、SNSを通じて誘拐事件などに巻き込まれた18歳未満の子どもは2018年、全国で42人おり、前年から倍増した。文教大学情報学部の池辺正典准教授が今月下旬に、頼る大人を探す「#神待ち」などのハッシュタグを調べたところ、少女を誘い出したり、少女が家出先を探したりする投稿は1日約360件あったという。
県警はほかにも、詐欺グループの募集や児童買春につながる投稿にも警告メッセージを送っている。同課の吉見文吾管理官は「誘拐され、性被害にあう子どももいる。警察が見ていると意識させることで、投稿を思いとどまらせたい」と話している。(村上友里)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル