「私なら途方にくれる」精神科医の父、鑑定留置に不服 札幌切断事件

 札幌市の繁華街・すすきののホテルの一室で7月、北海道内の会社員男性(62)が殺害され頭部が持ち去られた事件で、実行犯とみられる無職の田村瑠奈容疑者(29)の父・修容疑者(59)と母・浩子容疑者(60)=いずれも殺人などの容疑で送検=が1日、事件後初めて公に姿を現した。鑑定留置理由を開示する札幌簡裁の法廷に出廷した2人は容疑を否認し、留置する必要はないと訴えた。

 鑑定留置は、刑事責任能力などを判断するため、事件当時の精神状態を調べる手続き。この事件では札幌地検が、一家3人について8月28日から来年2月下旬まで請求し、簡裁が認めた。ただ両親の弁護人は「一切共謀しておらず、刑事責任能力も問題ない」として、必要性がないと訴えていた。

 鑑定留置に入ると、身体拘束が長期化する。刑事訴訟法では、勾留と同じく、容疑者や弁護人らが請求すれば、裁判長が公開の法廷で理由を示さなければならないと定められている。

 この日の法廷で、簡裁は両親…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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