日本初のブライダルファッションデザイナーで、昨年12月に東京都港区の名誉区民に選ばれた桂由美さんが19日、区立赤坂中学校を訪れ、2年生約40人に講演した。和装が主流だった結婚式にウェディングドレスを根づかせるまでの道のりや、夢を持つことの大切さなどを語った。講演会は区が主催した。
桂さんは母の経営する洋裁学校で教えたあと、1964年、同区に日本初のブライダルファッション専門店を開いた。海外で本場のデザインを学ぶ一方、「西欧のまねではない、日本独特のドレスをデザインしたい」という志を抱き、国内外で成功を収めたいきさつを説明。「(戦中・戦後の)大変な時代でこんなにやってきたんだから、皆さんは少なくとも私の2、3倍はできなきゃ」と笑顔で語り、「好きなことを、夢を持って頑張ってほしい」と呼びかけた。(滝沢貴大)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル