カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職に絡む証人買収事件で、衆院議員の秋元司容疑者(48)の共犯とされる支援者の淡路明人容疑者(54)が買収工作の依頼を受け入れた理由について「経営する会社が行政処分を受けるなどした際、秋元議員に世話になった」と供述していることが関係者への取材で分かった。東京地検特捜部はこうした経緯が、淡路容疑者の犯行動機になったとみている。
秋元議員は中国企業「500ドットコム」元顧問らから賄賂を受け取った収賄罪で起訴され、保釈中の20日、元顧問にうその証言をする報酬として現金の提供を持ちかけたとする組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕された。共犯とされる淡路容疑者は容疑をおおむね認め、「秋元議員から依頼、指示された」と供述している。
淡路容疑者は昨年8月まで、札幌市のIT関連企業「48(よつば)ホールディングス」の代表取締役だった。同社は2017年10月、不確実なのに値上がりをうたった暗号資産「クローバーコイン」と称する電子データを販売したとして、消費者庁から特定商取引法違反(不実告知など)で3カ月の一部取引停止命令を受けた。
関係者によると、淡路容疑者は処分を受けた際、周囲に「役所関係のことは秋元議員に相談した」と話し、特捜部の調べに対しても「秋元議員に世話になった」と供述しているという。秋元議員は処分当時、国土交通省と内閣府の副大臣だった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル