36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の公判は14日、被告人質問が続いた。青葉被告は2008年に東京・秋葉原で無差別殺傷事件を起こした加藤智大(ともひろ)・元死刑囚に言及し、「他人事には思えなかった」と述べた。
同日から検察側の質問が始まった。青葉被告は秋葉原殺傷事件の報道で加藤元死刑囚を知った際、「自分もこんな感じになってしまうのではと思った」と説明。20歳を超えてから仕事を転々とした自身の経歴に触れ、「そういう事件を起こしたことについて、共感というか、類似点じゃないが、他人事には思えなかった」と話した。
これまでの公判で、青葉被告が事件1カ月前にも、埼玉県の大宮駅で無差別殺傷を計画したが、断念したことが判明している。青葉被告は、秋葉原殺傷事件の加藤元死刑囚が6本の刃物を持参していたことを参考に、包丁6本を購入して準備したと述べた。
青葉被告は19年7月の京アニ放火事件でもこの包丁6本を持参。その理由を問われ、「秋葉原事件に対しての思いが多少ありました」とした上で、「ガソリンをまいた後、止められた時に使おうという想定だった」と答えた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル