福島、宮城両県で最大震度6強、千葉市で震度4を観測した13日夜の地震後、石油化学コンビナートが集まる市原市臨海部の空が赤く染まった。市消防局には「空が真っ赤だが、大丈夫か」などの通報が10件近く寄せられたという。
2011年の東日本大震災では、同市のコスモ石油千葉製油所のLPGタンクが爆発、炎上した。今回もツイッター上では「千葉の空が赤い。燃えている?」「爆発して怖い」との書き込みが相次いだ。市消防局によると、実際には、火災などのトラブルは起きていなかった。
同市で製油化学工場を稼働させている出光興産千葉事業所の広報担当者によると、原因は余剰なガスを無害化するためにわざと燃やす「フレアスタック」という。地震や停電時は操業を一時停止するため、通常より多くの余剰ガスが発生し、大きな炎が出ることがあるという。
「地震直後の大きな炎は安全装置が正常に作動した証拠です」と担当者。ツイッター上でも「火事ではなく『フレアスタック』」と解説する投稿が増え、誤った情報の拡散は沈静化したようだ。(小木雄太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル